記事タイトル:[中級から学ぶ日本語] 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: 秋月 康夫    URL
 この掲示板をつくるきっかけになった、ばばな先生の掲示板では、もともと
この『テーマ別 中級から学ぶ日本語』(研究社)についての考えをききたい
と言われていました。
 断片的な感想はたくさんあるのですが、「意見」としてまとめるのは簡単で
はありません。思いついたところから、書き込んでいきたいと思います。

 この教科書の著者の代表格である松田浩志さんは、ある勉強会で、この教科
書をつくるにあたって、「日本語の教科書が美文でなければならないという、
考えを変えたかった」と、述べています。つまり、「美文でなくても、いい教
科書が作れる」ということを言いたかったのだと思います。

 私は、この考えには、原則として賛成です。

 日本語教師として、「美しい日本語」を教えたいと思うのは自由ですが、そ
れよりももっと重要なことは、必要な文型の適切な使い方を効果的に学ぶこと
のはずです。それができれば、何も「美しい」文でなくてもいいのであって、
大事なことは、言葉が使えるかどうかなのだと思うからです。
 そして、「美しい」とされている文学作品のような文章が、学習のための素
材として適当だとは、私には思えません。それは、余裕のあるときに「文学鑑
賞の時間」でも作って、やりたい人だけやればいいのであって、そんなことよ
り、教えたい文型が順序よくわかりやすく教えられるようにするために本文を
作り替えることは、もっとされていいと思います。

 もし、この教科書の全部が書き下ろしであることで問題があるのだとすれば、
むしろ、目的のために作った文章であると割り切って考えても、その目的に対
してもマイナスであるような文の不自然さがあるからで、要は、本文の作りか
たが下手だというだけのことではないでしょうか。「もっと上手に作ればよか
った」ということなのであって、「作ったものだからよくない」ということに
はならないと思います。
[1998/04/07 23:52:53]

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL



記事一覧に戻る