郵便やさん : くさかべさん! 電報です! くさかべさん! 電報ですよ!
るすかな?
メイ : おばあちゃーん
おばあさん : こっちだよ。 これなら たべごろだ
さつき : おばあちゃん、これは?
おばあさん : いいよ
さつき : おばあちゃんの はたけって たからの やまみたいね
おばあさん : ハハハ! じゃ、ひとやすみ、ひとやすみ
おばあさん : よく ひえてるよ
さつき : いただきます! おいしい!
おばあさん : そうかい。おてんとさま いっぱい あびてっから、からだにも いいんだ
さつき : おかあさんの 病気にも?
おばあさん : もちろんさ。ばあちゃんの はたけのもん たべりゃ すぐ 元気に
なっちゃうよ
さつき : こんどの 土曜日、おかあさん かえってくんの
メイ : メイの おふとんで 一緒に ねるんだよ
おばあさん : そうかい。いよいよ 退院か
さつき : ううん。まだ本当の退院じゃなくて、月曜日には 病院へ もどるの。
すこしずつ ならすんだって
おばあさん : そうかい? んじゃ、どんどん たべてもらわなくちゃ
メイ : メイが とった とうもろこし、おかあさんに あげるの
おばあさん : おかあさん きっと よろこぶよ
メイ : うん
かんた : 電報! 留守だからって あずかった
さつき : あたしんち? おばあちゃん、おとうさん ゆうがたまで
かえらないの
おばあさん : あけてみな。いそぎだと いけねえから
さつき : うん。「レンラクコウ、シチコクヤマ」。七国山病院!
おかあさんの 病院からだわ。おかあさんに なにか あったんだ。
おばあちゃん、どうしよう! 連絡しろって。
おばあさん : おちついて、おちついて。おとうさんの いばしょ、わかんのか?
さつき : 研究室の番号は しってるけど。でも、電話がないもん
おばあさん : かんた、本家へ つれてってあげな。電話、かしてもらえ。
かんた : うん
おばあさん : メイちゃんは ここに いな!
さつき : メイ! おばあちゃんとこに いな!
さつき : もしもし、市外、おねがいします。東京の31局の1382番です。 はい。
本家のひと : かわいいこじゃね、かんた?
さつき : もしもし、はい。もしもし 考古学教室ですか。
ちちを、あの、くさかべを おねがいします。あたし、くさかべ
さつきです。はい。あ、おとうさん? あたし、さつき。
おとうさん : やあ なんだい? うんうん。病院から? わかった。
いま すぐ 病院に 電話してみるよ
さつき : おかあさんに なにかあったの? どうしよう、おとうさん
おとうさん : だいじょうぶだよ。病院に たしかめたら すぐ そっちへ
電話するから。そこで またせてもらいなさい
さつき : うん
おとうさん : じゃ、いったん きるからね
さつき : おばあちゃん、ここで またせてください。おとうさんが
電話してくるの
おばあさん : ああ、ゆっくりしてきな
メイ : おねえちゃーん!!
メイ : だめだよ! これ、おかあさんの とうもコロしだよ!
だめだもん! おかあさんに あげるんだもん!
さつき : メイ、おかあさんの からだの ぐあいが わるいんだって。
だから、こんど かえってくるの のばすって
メイ : いやだ!
さつき : しかたないじゃない。無理して 病気が おもくなったら
こまるでしょう
メイ : いやだ!
さつき : メイ、ちょっと のばすだけだから
メイ : いやだ!
さつき : じゃ、おかあさんが しんじゃっても いいのね!
メイ : いやだ!
さつき : メイのバカ! もう しらない!
かんた : いこうよ
メイ : うわー! おねちゃんの バカー!