(1999年1月16日から)
以下の用語には注釈があります。 | 以下の資料をはりつけました。 |
表題リスト |
過去の日記 |
1.ハンガナ 2.直接法 |
1998.7.12 いらいらすること 1998.7.19 パチンコ道 1998.7.24 都会の生活は |
過去の日記リスト 最新の授業日記 |
注意) 文中の【 】にはさまれた部分は、ハングルの発音を表すためのハンガナです。
ひきつづき『中級から学ぶ日本語』の第6課。「つかいましょう」に、つぎのような問題がある。
この問題は、とても やりにくかった。
受講生のこたえ。
というもの。ここで勉強したい、[ し、 し]の文型は できている。
でも、「都会の生活は」という主語に うまくあわない。どうしたらいいだろうかと おもって、いろいろとかきなおしてみた。
では どうだろうか。
しかし、こんな文をつくる必要があるのかと おもう。
で、十分ではないだろうか。問題が、解答を困難にしている例である。こういう問題は、不必要だとおもった。 top メール 感想 投稿
『中級から学ぶ日本語』という教科書に、「パチンコ道」というはなしが でてくる。
日本人は、ちょっとした娯楽やスポーツにも「道」をつけてよんで まじめにやりすぎる、というような はなしなのだけれども、結論の部分で、「まじめにやるのもいいけど、こどものような自由な気持ちで楽しむことも 大切じゃないか」と いうような意見でしめくくられている。
この文章の もうひとつのキーワードは、「技術」という ことばだ。「かつのも まけるのも 自分の 技術だ」から 一生懸命やるのであり、「技術といっても、心のもちかたまでも 問題にしている」のが、日本の「道」なのだという。
受講生に どうおもうかと きくと、「まじめにやるのも たのしむのも 両方大切だ」という。そして、「先生は?」と ききかえされた。
わたしは、ちょっと こまってしまったのだけれども、
この「道」の達人とよばれるような ひとは、えてして「道をきわめると、こどものような自由な気持ちでたのしめるようになる」などと いうものだから、ふたつが対立するように おもうのは 自分たちが凡人だからなのであり、ついでに、この文章をかいたひとも 凡人で、名人になると 「技」と「心」をひとつにした「技術」によって、「まじめにやる」ことと「こどものような自由な気持ちになる」こととも 一致させてしまうんだろうね。
などと、けむにまくようなことを いってしまった。
「技術」をえるためには、自分を律する必要があるけれども、その目的は、より おおきな自由をえることでなければならない。語学の学習もそうだろう。文法や発音を律することで、より 自由な発話が可能になるように。逆にいえば、文法や発音や、そして漢字もまた、習得されなければならないのは、そのかぎりにおいてであるということも、肝に銘じておこう。 top メール 感想 投稿
ふだんは めったなことで おこったりしないのだが、授業中のちょっとしたことで とてもいらいらすることがある。
冷静にかんがえると、相手はわるくはないし、ていねいにすれば 解決することなのだけれども、どうにも しっくりいかないのだ。
ある受講生が、日本語ではなす。はなしの途中で よく通じない部分がある。たとえば、
と いったとしよう。わたしは、
と ききかえす。そうすると、
と、「かいしゃ」を韓国語に翻訳してくれる。
と、おもわず いいたくなる。
別に説明しなくても、この受講生がなにを錯覚しているのかは おわかりだろう。もちろん、わたしもわかっている。それに、韓国語では、日本語で
「Aは なんですか」
と きくべきときに、
「Aが なんですか」
と いうことが おおいということも しっているし、それが影響していることも想像に かたくない。
でも、ゆるせないのだ。この まちがいだけは、親切に説明してあげたくはない、きびしく、わかるまでききかえし、からだで おぼえさせなければならない と いうような 変な情熱にかられてしまう。 ひとことでいえば、意地である。 たぶん、この誤解が直接法の根幹をゆるがすものだという直感が、わたしのなかの「教師」の部分を刺激してしまったのだろう。でも、受講生に つみはないのである。わたしが 最初の段階で工夫しておかなければならなかっただけなのだ。途中からはいってきた、大学の日本語科の学生だということで、つらくあたってしまったかもしれない。反省。 top メール 感想 投稿
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