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Article #: 7099 (Res to #7098) Entry Date: 01/03/17 12:45:46
From: きんちょ
Subject: Re: Re: わかちがき
Message:  橋本文法をつくっている基礎的な概念である「文節」という単位が、アクセントの きれめに対応していると いう ことをご存じだと おもいます。一般的な わかちがきの原理は この「文節」で きると いうものです。これに対して、英語などの ヨーロッパ言語は単語を単位に くぎっていますね。だからと いう わけでは ありませんが、わたしは かなもじ文をかくときには「文節」で くぎり、ローマ字文をかくときには、単語で くぎっています。

 非漢字圏の初級の教材で、かながきを単語で くぎっているものが ありますが、これは、助詞や活用の認識が できていない段階では辞書をひくために必要なことである反面、助詞が その まえの単語に ついているのだという構文理解をうながしたり、発話においては文節ごとに くぎって よまないと不自然になるという ことをしめすのには不つごうです。

 日本語教育における わかちがきの問題は このように 一般の文字づかいの問題をはなれても、ゲンバでは けっこう議論されていることなので、自分で教材をつくられている かたは、それぞれ ご意見をおもちのことだと おもいます。

 漢字の利便性についてですが、これは みかたの問題でしょう。いちいち わかちがきをするのが めんどうだと いうことに焦点をしぼれば その とおりですが、これから漢字をおぼえなければならない ひとたちの たちばで みて、漢字をおおく つかった うえで わかちがきをしなくても いいと いうことと、文節で わかちがきをする かわりに漢字は すくなくてもいい、(あるいは なくても いい)と いう こととの選択を自由に できるのなら、あとの ほうをえらびたいと おもう ひとも おおい はずです。

 なお、漢字の効用/逆効用、漢字廃止論や漢字制限の是非論ということには さまざまな論点があり、これらは何十年も議論が つづけられてきた 話題です。その なかで わかちがきの問題は むしろ技術的な部分に属していると おもいます。つまり、わかちがちが めんどうだということから漢字が必要だという結論をみちびくのも、わかちがきが できるから漢字が必要でないという結論をみちびくことも できますが、どちらも それだけでは決定的な理由には ならないと いうことです。

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