このページは(日本語オンラインことばや教え方の質問箱−掲示板2−)に きんちょが投稿した記事のログを投稿者本人が保存したものです。このサイトには きんちょの投稿しか おいてありません。このページのリンク、および、ログのなかにあるリンクは もとの掲示板につながっていますので、おまちがいのないように ご注意ねがいます。

ことばや教え方の質問箱−掲示板2−
★新たに投稿現在のログ(ツリー)最新40件過去ログ検索掲示板終了★使い方
No.617  あまりに基礎的なことですが
発言者: きんちょ
発言日: 01/06/23(Sat) 11:14
 Sakananomeさん、コメントありがとうございます。ただ、

> 時間がたってしまいましたが、簡単なコメントをしたいと思います。

ということですが、わたしの もとの投稿は、とりたててSakananomeさんに あてて かいたものではありません。あえていえは「点」さんの投稿へのレスです。

どの投稿にレスをつけるのも、もちろんSakananomeさんの自由ですが、「時間がたってしまいましたが」などと おっしゃるのであれば、わたしがSakananomeさんの投稿につけたレスの質問や確認について こたえてほしいと おもいます。


> ここでの議論は
>   「のだ」は「んです」と同じ。
>   「んです」と「の」は同じ。
>   だから、「の」は「のだ」の変異体。(すなわち同じ)
> と言うものだと思います。

いいえ。わたしは、先行研究をまとめただけで、そのことについて「議論」したわけではありません。

ただ、これらを変異体とみなす たちばからも、変異体どおしの こまかい ちがいについては指摘があるということを紹介しただけです。あえていえば、このように ちがいを指摘しようとして研究したものをみても、変異体と みなすのに支障があるほどの ちがいは みいだされないということを間接的に しめそうという意図で投稿しました。



> 「文体差意外」ないとのことですが、「文体差」とは何のことですか。少しは説明してください。それに
>    昨日は学校を休みました。頭が痛かったのだ。
>    昨日は学校を休みました。頭が痛かったんだ。
> は不適切な文でしょう。少し乱暴すぎます。

ここでいう「学校を休みました」と「学校を休んだ」の ちがいが「文体差」です。

  「昨日は学校を休みました。頭が痛かったのだ。」

が不適切であるとしても、

  「昨日は学校を休んだ。頭が痛かったのだ。」

とすれば問題がないわけですから、これは「文体差以外の差がない」ということに なるわけです。一方、

  「昨日は学校を休みました。頭が痛かったです。」

だと、文体は統一されていますが、文の結束性がなく意味の つながりが とれなくなってしまいます。この文だけなら 「いいたいことはわかる」かもしれませんが、このような「んだ」「んです」の不使用が理解に重大な障害をあたえるケースについても、わたしは ほかの投稿で説明しました。Sakananomeさんのレスがないので、それについて どの程度、納得いただいているのかは わかりませんが、わたしの たちばとしては、レスが ない以上、説明はつくしたと みなして あたらしい投稿をするしか ありません。なにも、ここに投稿するのはSakananomeさんのためにだけ しているのではないのですから。


> >  ・ A: あの人、来ないね。 
> >    B: きっと いそがしいんだ。
> >
> >    × いそがしいのです
> >    △ いそがしいのだ
> >    × いそがしいんです
> >    ○ いそがしいんだ
> >    × いそがしいのである
> >    × いそがしいの
> >
>
> わたしの適格、不適格の判断は大きく違います。
>     O いそがしいのです
>     O いそがしいのだ
>     O いそがしいんです
>     O いそがしいんだ
>     X いそがしいのである
>     O いそがしいの(文末を強く言う)  

そうですか。そういう ひとも いるんだと おもいました。でも、そういうことであれば、ますます「変異体」どうしの差は ちぢまりますね。


> 「ちがいをみいだすことはむずかしいと
> いえそうです」とはずいぶんと自信のない
> 言い方ですね。きんちょさんは「の」「の
> だ」「んです」は同じだと言いたいのでは
> ないですか。

 これ、なにが いいたいのですか? 「慎重な ことばづかいをするのは、自信がないときだ」ということですか? 

 わたしとしては、Sakananomeさんが ちがう主張をされていることに敬意をはらって あえて断定せず、正否の判断は読者に まかせるというつもりで かいたんですけどね。

 ただ、ここは正確を期すべきだとおもうので、おことわりしておきますが、わたしが いっていることを、Sakananomeさんは単純に

  ・「の」「のだ」「んです」は同じだ

と まとめていますが、わたしの意見は(No.455)に かいてあります。
 ながくなりますが、もう一度 かいておきましょう。

-----きんちょ(No.455)---->>>>
 わたしたちが「おなじだ」とか「ちがう」とか いうのは、いうまでもなく、ある目的に対して どのように あつかうのが有効かという観点をふくんだ判断です。うえに のべたように、いま問題になっている「観点」は、「〜んです」について、

  「つかわないほうが いい ばあい」と
  「つかったほうが いい ばあい」を
  はっきりしめす

という課題についてだと わたしは認識しています。この課題に こたえるために、かきことばの「のです」と はなしことばの「んです」を おなじような原理で説明するのが いいか、そうでないかということを議論しているのだと おもいます。
<<<<----きんちょ(No.455)----

 もっと わかりやすくいえば、「ちがい」に着目すれば、「ちがう」し、「おなじふるまい」に着目すれば、「おなじもの」だということに なるでしょう。これは、あたりまえですね。では、いま問題になっていることは、なにか。「のだ」の「変異体」と おもわれるものが 「つかわれるとき」と「つかわれないとき」の ちがいなんですね。この課題を説明するのに際しては、これらは「おなじもの」として あつかったほうが便利だということです。

 このことをウラから いえば、いままでSakananomeさんが おっしゃってきた「んです」と「のだ」の ちがいのようなものは、「んです」や「のだ」が つかわれる文と つかわれない文との ちがいなのではなくて、常体(ふつう体)と敬体(丁寧体/です・ます体)の ちがいに還元できたり、はなしことばと かきことばの一般的な性質の ちがいに還元できたり、音声言語と文字言語の ちがい、あいてのある会話や談話と モノローグの ちがいに還元できることばかりです。このような ちがいを「文体差」と いうのです。「文体差」なら、もちろん ありますし、それを無視するつもりは ありません。



> きんちょさんは普通体と丁寧体との違いを
> あまり重要視していないようですね。こん
> なところに私ときんちょさんの違いの根拠
> の一つがあるのかも知れません。

この一連のスレッドでの考察では、重視していません。
なぜなら、「のだ」「んだ」が普通体であり、「のです」「んです」が丁寧体であることは、学習者もふくめて、みんなが わかっていることだからです。そして、普通体と丁寧体の ちがいが あるということが わかっていれば、Sakananomeさんが「のだ」と「んです」の ちがいとして あげたことの おおくは、説明しなくても理解できることだからです。



> 「のだ」にない「んです」の価値は
> 丁寧体である事にあると思っています。
> いままでこのことは何回も書き込みを
> したつもりです。

その主張は理解しています。ただ、それを何回いっても、つぎの左右のペアの ちがいを説明していることには なりません。わたしも そのことを何回も かきこんで説明してきました。

  のみます−−−−−−−−−−のむんです
  のみません−−−−−−−−−のまないんです
  のみました−−−−−−−−−のんだんです
  のみませんでした−−−−−−のまなかったんです

  のむ−−−−−−−−−−−−のむんだ
  のまない−−−−−−−−−−のまないんだ
  のんだ−−−−−−−−−−−のんだんだ
  のまなかった−−−−−−−−のまなかったんだ


  おいしいです−−−−−−−−おいしいんです
  おいしくありません−−−−−おいしくないんです
  おいしかったです−−−−−−おいしかったんです
  おいしくありませんでした−−おいしくなかったんです

  おいしい−−−−−−−−−−おいしいんだ
  おいしくない−−−−−−−−おいしくないんだ
  おいしかった−−−−−−−−おいしかったんだ
  おいしくなかった−−−−−−おいしくなかったんだ


  元気です−−−−−−−−−−元気なんです
  元気じゃありません−−−−−元気じゃないんです
  元気でした−−−−−−−−−元気だったんです
  元気じゃありませんでした−−元気じゃなかったんです

  元気だ−−−−−−−−−−−元気なんだ
  元気じゃない−−−−−−−−元気じゃないんだ
  元気だった−−−−−−−−−元気だったんだ
  元気じゃなかった−−−−−−元気じゃなかったんだ


  学生です−−−−−−−−−−学生なんです
  学生じゃありません−−−−−学生じゃないんです
  学生でした−−−−−−−−−学生だったんです
  学生じゃありませんでした−−学生じゃなかったんです

  学生だ−−−−−−−−−−−学生なんだ
  学生じゃない−−−−−−−−学生じゃないんだ
  学生だった−−−−−−−−−学生だったんだ
  学生じゃなかった−−−−−−学生じゃなかったんだ

これだけ整然と対応関係があるのに、左右の「ちがい」に同質のものが みとめられないのだとすると、日本語の教科書は すべて かきかえなければいけなくなってしまいます。これらの左右には おなじ「ちがい」が はたらいていると みるのが一般的であって、その「ちがい」について、Sakananomeさん以外の ひとたちは ここで論じてきたのです。そして、このような意味で抽出された「ちがい」は、「んだ/んです」が たとえ「のだ/のです」に なっても、おなじように はたらくと おもわれるんですね。なぜかというと、「おなじように はたらかない」のは、文体の ちがいに よる部分なのであって、いま論じている「ちがい」というのは、文体の ちがいとは 関係のない部分をあつかっているからです。
akizuki.pr.co.kr/
▼関連発言

450:「んです」について一言 Sakananome 01/05/31(Thu)
 ├451:Re: 「んです」について一言 じろう 01/05/31(Thu)
 │└462:Re^2: 「んです」について一言 Sakananome 01/06/02(Sat)
 │ └465:いい加減に… きんちょ 01/06/02(Sat)
 ├452:Re: 「んです」と「のだ」と「教室活動」 01/05/31(Thu)
 │└459:Re^2: 「んです」と「のだ」と「教室活動」 Sakananome 01/06/02(Sat)
 │ └472:意味の違いは無いのでしょうか。 01/06/02(Sat)
 │  ├485:Re: 意味の違いは無いのでしょうか。 Sakananome 01/06/06(Wed)
 │  │├490:反例 きんちょ 01/06/06(Wed)
 │  │├492:「和らげ」だと、、、 01/06/06(Wed)
 │  ││└499:Re: 「和らげ」だと、、、 Sakananome 01/06/08(Fri)
 │  │├503:反例2 きんちょ 01/06/08(Fri)
 │  ││└507:Re: 「ます」と「んです」を比較しまし.. Sakananome 01/06/08(Fri)
 │  ││ ├508:「ます」と「んです」を比較しました.. きんちょ 01/06/08(Fri)
 │  ││ │└510:Re: 「ます」と「んです」を比較... Sakananome 01/06/08(Fri)
 │  ││ │ └511:それでは、質問。 きんちょ 01/06/08(Fri)
 │  ││ └514:普通体の「んだ」について きんちょ 01/06/08(Fri)
 │  │└505:反例3 きんちょ 01/06/08(Fri)
 │  └528:「のです」「のだ」と「んです」「んだ」の.. きんちょ 01/06/10(Sun)
 │   └615:Re: 「のです」「のだ」と「んです」「ん.. Sakananome 01/06/23(Sat)
 │    └617:あまりに基礎的なことですが きんちょ 01/06/23(Sat) ←last
 ├453:教案への批判を受けて(1) Oyanagi 01/05/31(Thu)
 │├454:教案への批判を受けて(2) Oyanagi 01/05/31(Thu)
 ││└460:Re: 教案への批判を受けて(2) Sakananome 01/06/02(Sat)
 ││ └464:誤解している点 Oyanagi 01/06/02(Sat)
 ││  └486:Re: 誤解している点 Sakananome 01/06/06(Wed)
 ││   └488:質問にお答えします Oyanagi 01/06/06(Wed)
 ││    └493:2箇所訂正します Oyanagi 01/06/06(Wed)
 │└461:Re: 教案への批判を受けて(1) Sakananome 01/06/02(Sat)
 └455:議論の すじみちに たちかえって きんちょ 01/05/31(Thu)
  └458:Re: 議論の すじみちに たちかえって Sakananome 01/06/02(Sat)
   └463:それでは、このへんで きんちょ 01/06/02(Sat)


CGIROOM