(1998年3月6日から)
わたしが束草にきた、97年10月ごろは、プリクラの流行のはじまりの時期でした。いまは、おんなのこの もちものをみると、キティーちゃんが 流行していることが わかります。
韓国人は、だいたい、ねこが きらいなひとが おおいのですが、これも、すこしずつ、かわってきているみたいです。また、ねこは きらいでも、キティーちゃんは かわいいから すきだというひとも、います。
5年前、韓国にいたときには、どちらかというと、ケロケロケロッピー(韓国名【ケ+.クl
ケ+.クl ケ+.クり】)のほうを よくみたんですが、こういうのも、日本をおっかけていますね。
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わたしが束草にきたときには、市内バスの案内放送など、皆無でした。それが、つい1週間ほどまえ(1998年12月上旬)から、停留所のなまえを バスで放送するようになりました。
じつは、わたしは、ソクチョ市の「観光通訳奉仕員」ということになっています。要するに通訳のボランティアなのですけれども、外国人のめで、観光開発のために かけていることがあったら、なんでも指摘してほしいということを、市のほうからも たのまれているのです。
同様のことを、江原道からも「外国人モニター」とかなんとかいうなまえで委嘱されているのですけれども、実際は なんにもしてはいません。ただ、あるとき、意見をいう機会があったので、バスが 韓国語がわからないひとには不便だ、いや、韓国語ができるひとでも、土地のひとでなければ つかえない、というようなことを のべました。そして、せめて、韓国語でかまわないから、停留所の車内放送と 停留所での 始発と最終の時刻の表示のある路線の表示が あれば かなりつかいやすくなると いいました。
そうしたら、そのせいかどうかは わからりませんが、しばらくして、おもな停留所に 路線図がはりつけられるようになりました。そして、ターミナルでの時刻ではあるが、始発と最終の始発地での時刻が表示されるようになりました。ないよりは 数段ましです。そして、おどろいたことに、停留所のなまえを、車内放送するようになったのです。
来年の10月には、ここソクチョで、国際観光博覧会がひらかれます。そのための 準備なのでしょうが、こういう努力は、結局は すんでいるひとたちのためにもなるのだから、いいことだと おもいます。そうそう、そういえば、おもな 交差点に、交差点のなまえの表示を ローマ字つきで するようになりました。2002年予定のヤンヤン(ソクチョのとなりまちです)国際空港の開港が実現すれば、ここも ドイナカから、南北朝鮮と豆満江河口域、ロシア、日本をむすぶ交通の要所に 変身する可能性を ひめているのです。
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クリスマスに、ソウルへいきました。バスにのっていきました。
長距離バスには、市外バスというものと、高速バスというものがあります。市外バスは、途中、停車する頻度によって、直行バスとか快速バスとかの 種類がありますが、そんなに きにしても しかたがありません。「直行」といっても なんか所かには とまったりするからです。高速バスと いうのは、高速道路をとおっていくバスです。これには、一般と優等があって、優等バスだと たかいけど、いすが3列で、ゆったりすわれ、車内公衆電話がついていたりします。もっとも、最近は ねこもしゃくしも携帯電話をもっているようですが。
一時期、バスで旅行をするのは、自分の生命をかけてギャンブルをするようなものだと いわれていました。そのくらい運転が乱暴で、事故もおおかったのでしょう。しかし、わたしのいる束草には、鉄道がありませんし、飛行機は やすいといってもバスの2倍ぐらいは するし、なにしろ、欠航がおおい空港なので、あてになりません。それで、バスでいくことにしたのです。
そのひは ソウルにいく ひとが すくなくて、バスの乗客は全部で5人ぐらいでした。ところが、ソウルにあと40キロぐらいというところで、異常なおとが ではじめました。エンジンにあわせて、ドン、ドンと衝突音がするのです。なにか からまっているようです。
運転手は、路肩にくるまをとめて、なにやら検査をはじめましたが、原因が発見できませんでした。そこで、こんどは 徐行しながら安全な場所まで移動したのですが、そこでも くるまは なおりませんでした。
結局、そのくるまは、放棄することになり、わたしたちは とおりかかった おなじ会社のソウルいきのバスに のりこむことになったのです。のりこんだバスは、ほぼ満員でしたが、わたしたちのバスが5名ぐらいでしたので、なんとか すわることができました。
こんなことは、けっこう あることなのだそうです。だれも 文句もいわないし、「しなずに ついたんだから よかった」と でも いうようなかんじです。そして、わたしも いつのまにか そういう感覚を共有する人間になりつつあったのでした。
わたしの すんでいるところは、「学院」の経営者のいえの 3階です。毎朝、いえをでると、むかいのいえのまえにいる いぬが なきます。
あるひ、その いぬが いなくなり、つぎのひには 別のいぬに なっていたので、院長に きいてみました。「ああ、あれ、となりの おじさんが たべちゃったみたいだよ」と いうのが、結論でした。
むかいの いえの よこには いぬの牧場があります。そこの いぬが 食肉用だとは しっていたんですが、それとは 別に いえの ちかくで かっていたので、あれは ペットだと おもっていたんですが、あまかったようです。いぬの 種類もちがうし、まだ こいぬだったんですが・・・
さて、そんなことが あって、しばらくして、わたしは、むかいの うちの おじさんが いぬを ころしているところを 目撃しました。
わたしはそれまで、なんの根拠もなく、いぬは 撲殺するものだと おもっていたのです。でも、全然ちがいました。正解は、「つるしてころす」でした。その一部始終を かこうと おもったのですが、実は最後までみていられなかったので、このくらいに しておこうと おもいます。
別のいぬの ケースを みたんですが、ころしたあとは、ガスバーナーで やいて、そのあと、セッケンをつけてブラシでこすっていました。
金大中政権になってから、「内外人平等」の原則による政策のみなおしがあり、韓国のそとにすんでいる「同胞」と 韓国にすんでいる外国人に、従来より おおきな権利を あたえるようになりました。
昨年の12月から、長期滞在の外国人も、国民健康保険に 加入できることになりました。
わたしは、職場のひとに たのんで、てつづきを してもらったのですが、最初は 月7000ウォン(約700円)ぐらいの しはらいで、つぎからは 9000ウォンぐらいで すんでいました。
ところが、先日、99年の7月になってから、急に、連絡があって、その金額の算定が まちがっていたと いわれ、月約23,000ウォンが ただしかったから、差額をはらえと いわれました。なんでも、てつづきをしたときに、外国人のバアイのマニュアルがなくて、韓国人の所得がいちばんひくい基準で算定していたのだそうです。
そんなことを しらなかった わたしは、当然 おこったわけですが、結局は、外国人がすくないということから おこったミスだと いうことで 納得して、それまでの差額を はらうことにしました。
ところが、その翌日、また連絡があり、「外国人は3か月さきばらいということに なっているから、のこりの2か月分も いま はらえ」と いうではありませんか。これは、外国人に対する あきらかな差別規定なわけですが、いますぐ あらそって かえられるものではないでしょうから、とにかく これも そのとおり はらいました。さきばらいしたからといって、損するわけではないので。
以上が、医療保険の はなしです。それと別に、3月から、国民年金も はじまっています。これは、全国民を対象に 今年から はじまったもので、老齢年金や死亡給付金が その 内容になっているものです。日本とちがって、はじまったばかりですから、まだ 財政的に破綻してはいませんが、今年は収入の3%、これから年々、そのパーセンテージをあげていって、最終的には9%に するようです。
わたしは、「国民」じゃないのに、これに 加入しなければならないといわれました。なんでも、日本に長期滞在する韓国人も日本の年金に加入が強制されるから、その相互措置なのだそうです。これは、たぶん、しごとをしているかたの厚生年金のことを いっているのだとおもうのですが、その 内容などをよく くらべると、ちょっと乱暴な論理のような気もします。
しかし、「強制」といっても 罰則はないので、わたし以外の外国人講師は、はいりませんでした。わたしは、韓国に永住するかもしれないから(冗談です)、いや、韓国の社会保障制度の発展をねがう政治的タチバのために(半分ホンキです)、加入しました。ただし、所得は自己申告なので、すこし やすくしてもらっています(秘密)。
24.の イヌのはなしは、反響がおおきかったので、つづきを かきます。
韓国では、厳密には イヌをたべるのは 不法行為です。しかし、みんなが たべています。
「みんなが」と いいましたが、もちろん、たべたくなくて たべないひとも います。たべたいひとは みんな、そんな法には きがねなく たべているのです。
そういうわけで、イヌのにくは、【,よ~や~`た~】(栄養湯)と かかれた みせで だされます。おもてむきに イヌのにくとは いわない理由があるわけです。
みんなが それが イヌだと しっているのに、とりしまらないのは、もともと規制をするようになった経緯が、「ソウルオリンピックに あたって 外国人からの印象をよくする」ため などと いう理由で 一方的にされたからでしょう。まだ、軍事政権の色彩のこい時代のことでした。
じゃあ、規制をはずせばいいかというと、それはそれで、動物保護団体の反発もあるし、それが ニュースになったときの 影響をかんがえると、それも しにくいということが あるようです。いまでは、実態が かなり しれわたっているし、それにも かかわらず、イヌを たべることも 文化のちがいとして みとめようとする 「外国人」も おおくなってきたと おもうのですが「合法化」となると、予期できない結果にみまわれるかもしれないのです。
しかし、このような ごまかしの規制をつづけてきたために、深刻な問題が でてきています。それは、イヌを 畜産動物と みとめていないために、衛生管理の法律も 適用されないということなのです。もともと ウラで 飼育して、ウラで 食堂に わたっている イヌの肉なので、かなり劣悪な環境で 衛生管理もされずに そだてられた イヌが、汚物処理も いいかげんな場所で解体され、冷凍もされずに 食堂にはこばれていると いうのです。
これには、「イヌは 冷凍すると まずくなる」という 通念も 関与しているようです。
また、イヌを たべるのは 文化のちがいとして 理解する 国際的な世論のなかでも、その コロシかたの残酷さは ゆるせないという 無視できない こえがあります。これにも、規制がありません。かえって、イヌ食を合法化したうえで規制をかけたほうが、「人道的なコロシかた??」が できるという意見もあるわけです。
なかなか 複雑な問題です。
わたしの すんでいる【.そk.`ちょ】(束草)市では、9月11日から10月末日まで、「江原道世界観光博覧会」というものが ひらかれます。
わたしが束草に きた 97年10月から すでに準備が はじまっていましたが、ここのところ急ピッチで 道路が拡幅されたり、あきちが駐車場に なったり しています。会場も、建設中の現在は自由に たちいれるので、ときどき みにいったりしますが、いつのまにか メインタワーも できあがり、展示館のドームも出現しました。
このような比較的小規模なEXPOは、よく ひらかれています。ひところ、日本でも そんなのが はやりましたよね。沖縄海洋博、つくば博、ぐらいは記憶が ありますが、北海道で やった 「食と文化の祭典」とか いうのは 大失敗で、だれも みにこなかったとか きいています。韓国でも、93年の大田万国博覧会の あと、98年には、慶州で「世界民俗博覧会」が ありました。万博は 世界じゅうに宣伝されますが、それ以外の博覧会は 小規模なモノだから、自己満足に おわってしまう危険もあるでしょう。自己満足なら まだ いいのですが、関心を あつめられなければ、おおきな きずと廃墟を のこしてしまうということにも なりかねません。
ここは避暑地なので、いまの時期、ソウルなどから たくさんの ひとたちが あそびにきていますが、バスのなかでの会話をきくと、EXPOの会場をみて、「あれは なんだ?」「束草タワーだろう?」(そんなものは存在しない)なんて はなしていたりします。そのくらい、EXPOのことは 韓国でさえ浸透していないのが現状です。だいじょうぶかなあ。
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