つぶやき会議室

つぶやきなのに、会議室です。会議室ですが、つぶやきます。

1998/04/18(13:01) from 164.124.67.136
作成者 : きんちょ (AKIZUKI@chollian.net) アクセス回数 : 22 , 行数 : 50
Re^2:どうして「主人」「家内」なのか  【転送】
[12]きんちょ (AKIZUKI@chollian.net) 1998/02/26 Thu 04:00:43 (TO #11) Re^2:どうして「主人」「家内」なのか

 中村先生、貴重なご意見をありがとうございます。
 「妻」の字については、とりあえず、「つま」という言葉とは
切り離して考えたいのですが、確かに「つれあい」という言い方
を積極的に選んでいる方はそういうことまで問題にしていること
は承知しています。

 しかし、どうして、「日本語」の教科書にこうも多く載ってい
るのでしょうか。日本で作られている教科書がそうだから、韓国
ではますますその傾向が増幅されるという副作用まで出てきてい
るように思えます。話は深刻なんです。
 わたしは、なにか、日本語教育界がおかしなところでときおり
示す保守性のあらわれではないかと思っています。ここでいう「
保守性」は、国立国語研究所なんかよりも、現場の教師のなかに
けっこう見られる、いわば"草の根保守"に近いもののように感じ
ているのですが、いかがですか。

 大学時代に、アメリカ人の女性の英語の講義があって、なんか
その先生が学生に自分に向かって話させようとしたんですが、あ
てられた学生が、 Miss or Missis? と聞き返したんですね。
それがわからないとあなたによびかけられないというので。そし
たら、その先生が Mis. と答えて、なぜそう言うのか説明しは
じめた。今では、その先生の講義で、唯一記憶に残っている場面
なんです。

 日本で市民権を得ていないことばばかり教えるわけにはいかな
いでしょうし、現に使われているのなら「家内」だろうと、「女
房」だろうと教えなければならない場合もあるでしょう。しかし、
いくらたくさん使われているからといって、日本語の教科書にこ
とさら「がいじん」なんて言葉、載せませんよね。それと同じこ
とで、現場で教えている人が、おかしいと思ったらことばを変え
ていく必要があるはずなんです。
 「みんなが使っているから」という理由で好ましくないことば
を再生産するのは、もう一方の側の責任放棄だと思います。教師
がきちんとことばに向き合った上で、その言い方を選択している
のなら、そのことを学習者にも伝えるべきだし、そうすることで、
学習者もことばを選択する主体的な担い手なんだと自覚するよう
になるんだと、そういうことが、とても大切なのではないかと、
思います。

 これを読んだ女性の先生がいらっしゃったら、ぜひうかがいた
いんですね。ご自分はどういう言い方をされているのか。そして、
教科書がそれとちがっている場合は、どう対処されているのか。
「家内」「主人」でいいんだとおっしゃる方もいらっしゃると思
うんですが、それならどうして、その言い方を選ぶのか、ぜひ、
話していただきたい。教師自身のことばの選択と、その教師から
教えられる言葉が一致しないのは、学習者にとって不幸なことな
んですから。 

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