つぶやき会議室

つぶやきなのに、会議室です。会議室ですが、つぶやきます。

1998/08/16(02:51) from 143.90.207.228
作成者 : スグル (series@anet.ne.jp) アクセス回数 : 85 , 行数 : 128
韓国教科書記述の問題点
中学の教科書については、秋月さんの訳から。下に埋もれてしまいそうなの
で勝手ながら新規投稿させていただきます。これは73番「Re: 韓国の中学
校教科書の記述」に対するものです。

>韓国語では「志願」と「支援」は同じハングル表記になりますか
>ら、訳した人がうっかりしただけかもしれませんが、これは歴史
>的に同時代に存在した呼称ですから、明らかな誤訳でしょう。
>この誤訳のせいで、教科書に「志願兵」が「強制徴兵制」とは別
>の概念として のせられていることをかくす結果になっています。

「学徒支援兵」とは呼称だったんですね。そこまでは知りませんでした。しかし「別の概
念として のせられていることをかくす」とはずいぶん大袈裟なのでは?呼称であっても
両者が「別の概念」で表記されていることに変わりはないのではありませんか。
結局「志願兵」「強制徴用制」のどちらも国家総動員法を背景とした徴収に含まれるもの
ではないのでしょうか。僕は徴兵・徴用などは間違いなく国家権力による強制だったと思
っています。ここで僕が言っている問題は慰安婦もそれと同じものだったのか?というこ
とです。もちろん僕は違うと認識していますが教科書での記述は同じものであるかのよう
に記述されている事から問題アリと考えます。

>つぎに、「女性までもが挺身隊という名でひっぱられていき」で、
>いったん切れている部分が、「挺身隊という名前で日本軍の慰安婦
>として犠牲にされることもあった」というように きらずに訳さ
>れているため、「挺身隊という名で」が「慰安婦として犠牲にされ
>る」にまで かかっていくように訳されていることです。これで
>は、韓国の教科書が虚偽をかいているようにみせかける、意図的
>な誤訳といわれても、しかたがないでしょう。

なるほど。正確な翻訳では

>挺身隊という名でひっぱられていき、日本軍の
>慰安婦として…

という風に、いったん句点で切られているわけですか。しかし、それで何か「文意」が変
わるんでしょうか?では教科書で言う「犠牲になったりした」人って誰の事でしょう。間
違いなくこれは「挺身隊の名で連れさらわれた慰安婦」の事を指しています。どちらの訳
し方も意味的に同じことですよ。少々考えすぎでは?
なにより記述を見る限り徴兵・徴用・支援兵・慰安婦をひっぱっていった主語が「日帝」
です。これらが等しく国家権力による強制だった、とするのがこの教科書記述の「文脈」
であり、秋月さんの訳でも教科書では「このとき、女性までもが挺身隊という名でひっぱ
られていき、日本軍の慰安婦として犠牲になったりした。」とストレートに記述されてる
わけでしょう?高校の国定教科書と同じです。「までもが」と書いてあることから(青・
壮年の)徴兵・徴用と同一視している事は明らかですよ。このような記述が世の誤解を引
き起こし、「挺身隊=慰安婦」の誤った定説を作るもとになります。

>韓国の教科書では、「挺身隊」は、ひっぱられていくときの
>名目で、その実質は「慰安婦」だという かきかたです。

そうですね。秋月さんの言われる通り読んでみれば明らかです。で、問題があると思いま
せんか?つまり「挺身隊の名前はあくまでカモフラージュで、実態が慰安婦だった」と読
み取れます。ここから「挺身隊とは慰安婦を指すものである」という誤解を引き起こす書
き方である、という事が誰の目にも明らかです。韓国で一般に広がっている常識では「挺
身隊=慰安婦」であり、現在裁判に原告として訴えている「挺身隊として労働に従事され
た方たち」が過去に慰安婦だったと誤解されて迷惑しているという事実は秋月さんですら
(6/18)で認めている事ではありませんか。これを読むのはそういった風潮の中にい
る少年少女です。それでもこの記述は問題ないと言えるものでしょうか。

>挺身隊という名目でひっぱられていったのが、すべて「慰安婦」
>なのではなく、勤労挺身隊などの存在への余地をのこした表現
>だと いってかまわないものです。

韓国の中学国史国定教科書に挺身隊が「勤労動員されたもの」だという記述があるならば
中学生にも判断材料があることになるし、確かに全てを混同しているとは言えませんが、
記述からはそう取れるところもあるので、「余地がある」という部分には了解しました。

>「挺身隊」という名でひっぱられたのではない「慰安婦」が
>多数存在する以上、この表現に問題がないとは いいません。
>しかし、ここから、韓国の教育では、徴兵令・徴用令の適用
>と、強制連行・慰安婦の連行が同一視され、「慰安婦」と「挺
>身隊」も区別されていないというのは、無理でしょう。むしろ
>、この記述からも、そうでないことが わかるとおもいます。

確かに勢いで書いてしまったので、教科書の記述内容だけで断じるには軽率でした。「完
全に混同されている」という部分については撤回します。しかしあくまで問題は「『挺身
隊』という名でひっぱられたのではない『慰安婦』が多数存在する」という事ではなく、
それ以前に挺身隊が慰安婦にさせられたケースは未だ1件も確認されていないにもかかわ
らず、挺身隊と慰安婦が混同されてしまっていることにある、ということを理解して欲し
いのです。これが慰安婦問題をこじれさせている1つの大きな原因であり、そもそもこの
「誤解自体」が無ければ秋月さんのおっしゃるような問題すら最初から起こり得ないので
す。
そしてどうしても納得のいかない部分は「慰安婦」と「徴兵・徴用」との同一視です。前
述しましたが両者ともに国家権力で集められたかのように記述されている事は普通の読解
力を持っていれば容易に読み取れると僕は考えます。秋月さんが提示された中学・高校の
国史国定教科書の記述をもう一度引用し、本当に問題の無い記述かどうかを検証します。

>日帝はこのような物的な略奪のみならず、韓国人を強
>制徴用でひっぱっていき 鉱山や工場で苦痛にみちた
>労働を強要した。そして、強制徴兵制と学徒志願兵制
>度を実施した。これにより おおくの韓国の青・壮年
>たちが各地の戦線で犠牲になった。このとき、女性ま
>でもが挺身隊という名でひっぱられていき、日本軍の
>慰安婦として犠牲になったりした。
>(*秋月さん訳・中学校「国史」国定教科書から)

>また、わが民族は戦争に必要な食糧と各種物資を収
>奪され、わが民族の青年たちは、志願兵という名目、
>あるいは徴兵制と徴用制によって日本・中国・サハ
>リン・インドシナなどへ強制動員されて命をおとす
>一方、女性たちまでもが挺身隊という名目でつれさ
>らわれ犠牲になった
>(*秋月さん訳・高校「国史」国定教科書から)

上記の教科書記述において僕が問題とする点は次の2点です。
  @「挺身隊」という名目、もしくは挺身隊が慰安婦
   にさせられたという事例は1件も確認されていな
   いにもかかわらず慰安婦と挺身隊が混同されてし
   まっている。
  A教科書の「文脈」は徴兵・徴用・志願兵・慰安婦
   が「日帝によって強制を受けた事」である。「慰
   安婦」の集め方が「徴兵・徴用」のそれと同一視
   され、共に国家権力で「国民の義務」として動員
   されたように記述してある。

以上@Aより、この記述から誤解する人間が生産されていく事は必然であると主張します。
僕は朝ナマで上杉聰氏が提示していた「アジアの声第7集」(東方出版)を読んでみて朝
鮮人強制連行の項目で慰安婦が国家総動員法による軍人・挺身隊・労働に関する狩り集め
と同一のものとして扱われていることに愕然としたことがありますが、例えば現在「従軍
慰安婦制度」などというありもしない制度が当時存在したかのように論じられているのは
この上記の2つが要因と言えるでしょう。
僕の言いたい事はほとんど言いましたので、教科書記述に関してはここらでHPを見てい
る方々の判断に委ねようと思います。秋月さんの返事をお待ちします。
まず、この2つの教科書記述をさらっと一読してみて「慰安婦も徴兵・徴用と同じように
義務化されたんだな」と考えない人間が果たしてどれだけいることでしょう?さらに「法
律や公の命令に直接の根拠をおかないけれども総督府などの日本の公権力がふかく関与し
た強制的な徴集」という拡大した認識をこの記述から読み取る事が果たしてできるかどう
か?この教科書記述を見るのは「異論という判断材料を与えられない少年少女」だという
事を念頭に置いて考えてみて欲しいのです。


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