つぶやき会議室

つぶやきなのに、会議室です。会議室ですが、つぶやきます。

1998/08/16(02:58) from 143.90.207.228
作成者 : スグル (series@anet.ne.jp) アクセス回数 : 14 , 行数 : 190
韓国政府内の報告書&証言の信憑性について
スグルです。何やら議論が西岡氏の話まで発展してきてますが(笑)、引用された文章が
秋月さんの反論だとしまして、それをもとに反論させていただきます。

>これについては、上の反論のほうに事実の誤認があるよう
>です。根拠となる資料が二つだけというのも正確ではあり
>ませんが、

僕が言ったのは3つですが、これには言葉が足りなかったと思います。別に3つしか資料
が存在しないという意味で言ったのではなく、「強制連行があった証拠」、ひいては裏付け
として用いられているのが吉田清治氏の著作「私の戦争犯罪」と千田夏光氏著「従軍慰安
婦」と「女子挺身隊徴募資料」の3つであろうという事です。

>項目だけ見ても分かるように、慰安諸制度全般にわたっ
>て検討がなされており、決して慰安婦の「強制連行」だ
>けが問題とされている訳ではありません。

報告書なんだから、設置や移送方法は当然あるでしょうね。戦時中に兵士を相手に性のサ
ービスをしていた「慰安婦」という女性がいて軍はこれに関与していた、というところま
では周知の事実であって、議論すべきことではありません(その内容が「強姦」であった
のか、「売春」であったのかは議論すべきところですが)。それと「慰安諸制度」と言われ
ていますが、慰安婦に制度なんかありませんよ。
「あくまで韓国政府が問題にしている事は狭義の強制連行でしょう」という発言に対して
反発されたようですが、僕の主観で言えばそうとしか取れないところです。僕は以下のよ
うに書きました。

>ダマしたり身売りで慰安所に来た女性がいる事を韓国政
>府が「認識」している事については認めますが、あくま
>で韓国政府が問題にしている事は「狭義の強制連行」で
>しょう。(*スグルより)

重要なのは「何をもって裏付けとしているか」でしょう。引用された文章でも指摘されて
いますが、「事実上動員の方法」という項目で千田夏光氏の著作から開特演の折りの慰安
婦動員(これにも全く信憑性が無く相当怪しいとされてますが)が記述され、さらに挺身
隊動員の証拠として吉田氏の著作が使われています。千田・吉田両氏の著作の内容はまさ
に軍・官憲による「狭義の強制連行」です。そして13人の元慰安婦の証言内容を見れば
韓国政府が「狭義の強制連行」を疑っていない事が如実にわかるでしょう。これは秋月さ
んの文章でも触れられていますので後半で書きます

>(2)にもかかわらず、「朝生」での西岡氏の主張は、詐欺
>  や威圧的雰囲気による動員さえ「強制連行」と認めない、
>  「強制連行ナシ派」の中でも、とくに「強制連行」の意
>  味をきわめて狭く解釈する立場からのレトリックであっ
>  たこと

この文章はおそらく朝ナマの直後あたりに書かれたものなのだと思います。【rhetoric】=
「巧みな言い回し、修辞学」ですね。まあそれ自体は討論番組なんですから別に悪い事だ
とは思いませんが、上記の言わんとする事は「強制連行を狭く解釈してはいけない」とい
う事でしょうか。これについては改めて説明する必要はないでしょう。問題をスリカエて
ふんぞり返る論法ですね。

>西岡氏は、金学順氏の証言のゆれについても、ある雑誌で
>は「キーセンから慰安婦になった」などと、乱暴な表現を
>していました。彼にとっては おなじことなのかもしれま
>せんが、事実は、「キーセンの養成学校にかよったが、とし
>がわかくてキーセンになれなかったので、養父につれられ
>て満州にむかったところ、列車のなかで連行された」とい
>うことで、たとえ養父に売られた可能性があるとしても、
>「キーセンから慰安婦になった」というのは明らかな 
>うそです。

キーセンには資格を取得できる年齢が決まっているらしいですね。しかしそんな鬼の首を
取ったように言われても西岡氏の主観ですからね…。「キーセン学校から慰安婦になっ
た」つまり「キーセン出身者」だという事ですよね(彼女がキーセン出身だということは
紛れも無い事実です)。

>西岡氏が狡猾なのは、そのようにかいた文章では金学順と
>いう名前を出さず、わたしが本人に直接ききただしたとき
>には「韓国で最初になのりでたひとが そうだったでしょ
>う」などという いいかたをして いかにも名前もおぼえ
>ていないような態度をとりながら、しばらくすると、また
>金学順氏の証言のゆれを問題にするというやりかたです。
>さすがに、「キーセンから慰安婦になった」では乱暴すぎ
>るとおもったのか、証言の不一致をたたくようになったの
>でしょうが、それなら「キーセンから慰安婦になった」と
>かいたときには、証言をよまずに どうやって断定してい
>たのでしょうか。

「キーセンから慰安婦になった」というのは、実際に彼女はキーセン学校に通っていたの
ですから、「キーセン出身者」という意味で使ってるのだと思います。「コリア・タブーを
解く」でも彼女がキーセンになれなかった事は記述してありますし。まあ確かに言葉的に
は不十分で軽率なところがありますので、直したほうが良いですね(しかしこういったも
のも「強制連行アリ派」の立場から言えば「人権侵害」に当たるわけでしょうか…?)。
西岡氏が軽率な表現を使ったことに非難を向けるのは構いません。しかし「コリア・タブ
ーを解く」での慰安婦問題に関する西岡氏の「論旨」は証言・資料に対する信憑性を重視
し、その上で矛盾を指摘する学問的良心に沿ったものです。それは事実の有無が問われて
いる以上、証言の不一致は慰安婦問題を語る上で決して外せない問題であり、西岡氏はそ
れをきちんと念頭に置いているからです。故金学順氏の場合は、場所が変わるたびに本人
の生年月日が違ったり、訴状では「貧困のために小学校を中退して養女になった」と言っ
てたのが、韓国では「母に40円でキーセンに売られた」となったり、91年の来日時に
は「家出して養女になった」となったり、一体どうしてこんなにコロコロ変わるの?と不
思議に思う部分があります。これこそ確実にどれかがウソなのですよ。
ついでに言うと朝ナマでのギャラリーの大部分が「アリ派」で埋まり、司会者までグルに
なって番組一丸で「ナシ派」を女性を虐げる悪人のように仕立て上げようとする異常な空
気にはゾッとしたところですが…。

>金学順さんの証言がゆれているのは、連行される最初の場
>面の前後関係に集中しており、かのじょが 養父をかばっ
>ているからだと推測できます。

それはやはり推測に過ぎないと思います。(今や故人になった人に対してあーだこーだ言
うのは僕としても忍びないのですが)「ゴー宣3巻」によると訴状では「養父に『金もう
けができる』と言われて中国へ渡り、『鉄壁鎮』で別れ慰安所へ。」となっていたのが韓国
では「養父に『金もうけができる』と言われて中国へ渡り、『北京』の食堂で日本将校に
スパイと疑われ養父と別々にトラックに乗せられ慰安所へ。」となり、91年の来日時に
は「養父に『金もうけができる』と言われて中国へ渡り、中共軍の『密偵役』をやったと
ころ『スパイ容疑』で捕らえられ慰安所へ。」となり、あまりに話が飛びまくってる感じ
を受けます。「養父をかばう」のなら強制連行された「場所」を偽る必要はないし、何よ
り彼女自信がスパイ容疑で捕らえられて慰安所に無理矢理連れてこられたというのが「真
実」なら、なぜそれを最初に言わなかったのか?訴状でウソ書いたら偽証罪が適用される
ところですよ。
これには藤岡信勝教授が証言の「食い違いの内容」から考えて次のように推測しています。
藤岡氏は元慰安婦として原告に名を連ねる文玉珠氏の証言と併せて、内容が「業者にダマ
されたケース」から一転して「軍・官憲による強制連行」に変質したことに着目し、「『軍・
官憲による強制連行』にという話にしないと、政府からの補償は得られないという『知識』
が原告の元慰安婦の間に広がったものと私は推測する。」としています(西岡氏も「コリ
ア・タブーを解く」の中で同様の見解を示しています)。
果たして証言が揺れたのは「養父をかばうため」なのか?それとも「軍・官憲が絡まない
と補償が得られないと聞いて、慌ててつじつまを合わせようとしたため」なのか?どちら
を真実だと思うかはこのHPを見ている人に任せます。実際挺対協の調査でも、元慰安婦
の中には「証言がその度ごとにひどくくいちがったり、話の前後があわず、調査が難しい」
として証言の一貫性を維持する事に失敗し、調査の対象から除外された人達もいるという
ことを強調しておきます。

>逆にいえば、うったえの根幹になっているのは、当初から
>慰安所内での強制であり、連行にしても、「広義の」連行で
>す。金学順さんのうったえのなかで、「軍による奴隷がりの
>ような連行にあったから補償しろ」といっているところが、
>どこにありますか? 

それは最近「強制連行アリ派」がよく使う(かの上杉聰氏も使ってましたが)「元慰安婦
の訴えは最初から『広義の強制』なんだ、ひいては最初から問題は『広義の強制』なんだ
説」ですね。ハッキリ言ってこれは話のスリカエです。慰安婦裁判を起こした高木健一弁
護士は後に出版した著作の中で強制連行を「軍・官憲によるもの」と定義した上、吉田証
言を丸々1章使って「奴隷狩り」をアピール。さらに金一勉氏の著作から「種を奪う事に
よって朝鮮民族絶滅を企図した」と断じている他、提出された訴状では

>現在の韓国では一般に「挺身隊」とは軍隊慰安婦を指す。
>植民地朝鮮においても、軍需工場等に動員される「女子勤
>労挺身隊」が存在したが、「挺身隊」の名の下に軍隊慰安婦
>の狩り集めが行われた事から、「挺身隊」すなわち軍隊慰安
>婦との現在の韓国における認識を生じたのである。このこ
>とは、朝鮮人女性の人間としての尊厳を踏み躪った軍隊慰
>安婦政策が、国家総動員、勤労報国、挺身勤労を大義名分
>にして国家によって組織的に行われた事を物語っている。
>(*藤岡信勝「自虐史観の病理」文藝春秋から
> ――平林枝編「強制連行と従軍慰安婦」の訴状文引用)

上記のように記述されるなど、到底信用できるものではありません。確かに彼女の訴えの
根幹は「広義の強制」でしたが、肝心の弁護する側がこんなものですから、秋月さんは逆
に慰安婦の切実な訴えを無視した弁護士をまず非難すべきではないでしょうか。
それにおかしいですね。秋月さんの認識では広義の強制連行も「奴隷狩り」だったのでは
ないのですか?(6/24)の投稿で3つの「奴隷狩りの定義」を提示してましたよね?
金学順氏の訴えは定義に当てはまるのでは??

>韓国政府の報告書が、「狭義の強制連行」を問題にするよ
>うなものではなかったのは、それが、13名の元「慰安婦」
>からの ききとり調査をして つくられているからです。
>「証言に裏付けがない」というひともいますが、むしろ、証
>言によって、「強制連行」のイメージが広義にとらえられる
>ようになったということが、直裁にその信憑性をあらわして
>いるとおもいます。

13人のうち「軍・官憲による強制連行」を証言した元慰安婦は実に10人います。中に
は「『処女供出』という名目で『令状』を付きつけられた」とか「『来ないと家族を刺し殺
す』と脅迫された」とか「家に軍人が入ってきて強制的にトラックに乗せられた」とかス
ゴイこと言ってる人がいますよ。しかもこの報告書は「代表的な事例をピックアップした」
と自分で言ってます。ここから見ても韓国が暴力的な証言を好んで載せている、「軍・官
憲による強制連行」を疑っていないというのが明らかでしょう?しかもこれらの証言には
秋月さんのおっしゃる通り全く裏付けがありません。つまり韓国は「証言内容」から「事
実関係」に至るまで全然検証していないという事です。信憑性を重視する、というのはま
さに「信用に足るものか」を検証するという事なのですから、報告書が本当にそれをやっ
ているのかは大いに疑問を感じるところです。これらが僕が「あくまで韓国政府が問題に
している事は『狭義の強制連行』でしょう。」と断じる理由です。韓国は「狭義の強制連
行があった」と「確信」しているからこそ国際問題にしているのです。

>  問題の本質があたかも最初から「広義の強制」で
>  あったかのような「錯覚」を起こさせる)偏った
>  イメージ

>などという表現で、問題の本質があたかも最初から「狭義
>の強制」であったかのような「錯覚」をおこさせているの
>は だれなのか、ということを、もっと追及していく必要
>がありそうです。

問題の本質が狭義の強制連行であったことは錯覚でも何でもなく「事実」です。大体吉見
教授が「広義の強制連行説」を打ち出すまで「広義・狭義」の区別すら無く、一貫して「慰
安婦は強制連行され、奴隷のような扱いを受けて兵隊の慰み物になった」としか語られて
いなかったのですから。


Copyright (c) 1998-2000 Nobreak Technologies, Inc.
If you have any suggestion, please mail to japan@nobreak.com