つぶやき会議室

つぶやきなのに、会議室です。会議室ですが、つぶやきます。

1998/06/11(12:52) from 210.162.35.16
作成者 : スグル (series@anet.ne.jp) アクセス回数 : 88 , 行数 : 94
Re: 初めて投稿します。
とりあえずこんにちは。

お久しぶりです。かつて脱ゴー宣会議室(残念ながら閉鎖しちゃいましたね)で論戦になりました、スグルです。ここには初めて投稿します。
公開された★★さんへの手紙、読ませていただきました。率直な感想としてかなり中身が偏向されている印象を受けました。以下、反論に移りたいと思います。

まず問題点として最初に目に付いたのは、慰安婦の連行と兵士の徴用とを完全に同一視されているところです。現時点においてこの両者は全くの「別物」です。男性の徴用においては秋月さんのおっしゃる通り、最初は募集形式を取っていたものの最終的に強制を強いるようになったというのは事実でしょう。しかし慰安婦を巡る議論の中で何度も指摘されているように、日本軍による主導のもとで女性を強制的に狩り集めて慰安婦にさせ、拘束したという事実は現在に至るまで何1つ証明されておらず、まして男性の徴用のように義務として制度化したという確証は全くありません(これは韓国の中でいち早く認識してもらわねばならないものと言えるでしょう)。現時点で両者はハッキリと区別せねばなりません。
秋月さんの手紙によると★★さんは韓国の方のようですね。前提として韓国では「慰安婦は日本軍によって奴隷のように強制連行され、屈辱的な辱めを受けた」とマスコミの報道や教育の中で教えられ、それが韓国全般の共通認識になっているという事実があります。「狭義・広義」の論争を見て困惑を感じたということは★★さんもそのような共通認識を持たれていたのだと思います。察するに★★さんは論争の中で「なぜ『狭義と広義』などというややこしい言葉が出てくるのか?」という疑問を持たれているようですね。そういう人に対していきなり男性の徴用とからめて

>「従軍慰安婦」も、おなじようなものでした。

こういった前提の下で話を進めることは断じて「フェア」と言えるものではないと思います。さらに少し細かくなりますが、以下の記述にも僕は違和感を感じます。

>たしかに、軍隊がむらにはいっていって、銃をつきつけて、
>少女をさらっていったということは、韓国では、なかったか、
>あってもすくないのです。でも、命令したのは軍隊でした。
>それは、戦争をしているところに慰安所をつくったのですか
>ら、軍隊が、「わかいおんなをあつめてくれ」といって、戦
>争をしているところにまでつれていかなければ、「慰安婦」
>にすることができなかったからです。

「でも、命令したのは軍でした」というのは「若い女をあつめてくれ」という記述へと続くものと思われますが、「銃をつきつけて、少女をさらっていったということは、韓国では、なかったか、あってもすくないのです。でも、命令したのは軍隊でした。」となると、さらっと読んでみるとあたかも軍の命令によって奴隷狩りが行われたかのような印象を受けてしまいます。秋月さんにそのつもりはなかったのだと思いますが、韓国の方に説明する文章としては、この記述は誤解を招くものと思われます。さらにその後で船によって海外へ渡航する際の軍の関与をあたかも強制連行に加担したものであるかのように書いておられますが、これでは単に「軍が犯罪をやっていたかも…?」と匂わせるだけのイメージ操作の域を出ず、責任追及への根拠にはなり得ないと思います。

>最初に、だましたり、おどかしたりして、いえからつれていった
>ひとは、一番、したのひとです。証拠をのこさないように、きた
>ない仕事は、したのひとにさせたのです。

ではその「根拠」を示してください。上記のように業者や官憲などを通じて「ダマして連れてこい、脅かして連れてこい」などという軍の命令が実際にあったとすれば、それはまぎれもなく軍による「悪意の関与」であり、犯罪として成立する事になるでしょう。
実際に業者がダマしたり、借金で縛って連れてきたケースはあるとおもいます。しかしそれはいつの時代も貧困の中で生まれる悲劇であり、日本の責任を問えるものではありません。これらを「強制連行」と定義する事は全く構いませんが、ここから「軍の責任」へと話を発展させるのはあまりに飛躍が激しいと言わざるを得ません。1年前によしりんが43団体への反論として新ゴー宣でこう示していましたよね。

>「軍の関与はあったのだ」
>「強制連行もあったのだ」
>「だから軍の強制連行はあったのだ」
>などというまるでバカボンのパパのような乱暴な3段論法は
>成立しない。(*「新ゴー宣」第32章より)

そして「自由主義史観派」への批判ですが、

>「自由主義史観」のひとたちは、たぶん「慰安婦」にさせられた
>ひとたちが、最初につれていかれた場面だけは、日本の役人や軍
>人が命令してやったという、たしかな証拠がないので、その場面
>だけを問題にしているのでしょう。「慰安所」のなかで、日本の
>軍人たちがどのような暴力をふるっても、最初につれていったの
>が軍人や日本の役人でなければ、日本の国は責任をとらなくて
>いいと、いっているのです。★★さんは、そのことに納得できま
>すか? わたしは、それはへんだと おもいますけど。

う〜む、これではまるで「自由主義史観」のひとたちが血も涙も無い鬼であるかのように聞こえますね。少なくとも僕は「自由主義史観」の論に納得しています。たとえ犯罪をやっていても証拠がなかったら無罪です(この辺は非情かもしれませんが)。「軍人達がどんな暴力を振るっても」と、まるで日常茶飯事で暴力にさらされた、奴隷のような状態だったように表現されていますが、それこそ証言のみからなる確証のないものであり、たとえ信じるとしても50年も前の賠償をせねばならない根拠にはなり得ないのです。そして秋月さんの全体の文章構成から見ると慰安婦の中には自ら職業として売春業をしていた人などが含まれていることが軽視されてますね。何だか全ての慰安婦がダマされ、拉致され、人権侵害を受けたかのような印象を受けますが…。

>たとえ借金があっても、親が業者にうったのだとしても、
>自分の意志でないのに「慰安所」に つれていかれた女性
>たちを解放しなかったのは、法律に反しています。

だから、拘束していた主体が軍だったとは証明されていません。それに当時軍は違法行為を犯す悪質な業者を取り締まっていたのです。それは去年8月の毎日新聞の記事にも(1つの例ですが)出ていましたよね。違法だと言うのなら、まず軍の方針として解放しなかったのだという事を証明するのが先なのではありませんか?

>このことは、韓国政府の立場とも一致します。韓国政府は、
>1992年に、『日帝下軍隊慰安婦実態調査 中間報告書』
>という慰安婦問題の報告書をつくっていますが、そのなかに
>は、「狭義の強制連行」をしたという、吉田清治というひと
>の証言についても、かいてあります。
(中略)
>でも、もっと重要なことは、そのときの報告書でも、韓国政
>府当局がききとり調査をしたもと「慰安婦」13名のかたの
>証言が掲載されていて、すでに、だましたり、みうりのよう
>なかたちで「慰安婦」にさせられたひとがおおかったことも
>認識していたのです。このことを 無視して、

>  韓国政府も「狭義の強制連行」があった(から問題だ)という立場だ

>と いうひとも いますが、韓国政府が、「狭義の強制連行」
>だけを問題にしてきたというのは、資料に てらしても、
>あきらかな うそなのです。

ダマされたり身売りで慰安所に来た女性がいる事を韓国政府が「認識」している事については認めますが、あくまで韓国政府が問題にしている事は「狭義の強制連行」でしょう。この報告書の「根拠」をお忘れですか?資料として使われているのは吉田清治氏の著作「私の戦争犯罪」と千田夏光氏著「従軍慰安婦」と「女子挺身隊徴募資料」でしょう?しかも挺身隊と慰安婦を完全に混同していますよね。挺身隊が慰安婦にさせられたという事実は1件も確認されていないというのに(しかも話の根拠は裏付けなしの千田氏の著作から)。未だ韓国の公式見解は「軍命令による強制連行」を信じて疑わない、つまりは「狭義の強制連行」です。この事実を無視して語る事こそ公正さを欠き、(問題の本質があたかも最初から「広義の強制」であったかのような「錯覚」を起こさせる)偏ったイメージを広めるもとになるのではないでしょうか。詰まるところ結局残る根拠は裏付けの無い「慰安婦の証言」だけですよね。

>自分たちの くにの まちがいを すなおに みとめる つよさ
>をもつことが、ほんとうの プライドでは ないでしょうか。
>いま、韓国で必要なのは、親日派をみつけて処罰することではな
>くて、被害者の尊厳を回復するために、日本による植民地支配の
>罪悪をはっきりさせて、そのなかで、ひとりひとりの罪と罰を
>位置づけることでしょう。

「まちがいを素直に認める」ことは大事ですが、やってもいない事を認めて、なおかつ謝罪するなどということはあってはなりません。証拠不充分のまま日本を犯罪者に追い込もうとする姿勢には僕自身、正義を感じる事はできず、尊敬どころか怒りを覚えます。
秋月さんは「広義の強制連行」がまっとうな考えである事を★★さんに説明していますが、全体としてやはり公正さに欠けると思います。特に信憑性の部分についてほとんど触れられていませんね。狭義にしろ広義にしろ、「論の正当性」を示すには提示した証拠に対する信憑性を重視せずには成り立たないと僕は考えます。

最後に(これは前に脱ゴー宣会議室で悟のぱぱさんとの議論でも争っていたところですが)どうやら文脈を見る限り「強制連行ナシ派」を指す代名詞として「自由主義史観」を使っているのですね。文章を書いているうちに気付いた事ですが、あなたもまた論争のときは知らず知らずのうちに「強制連行ナシ派=自由主義史観」という図式を僕らと同じく共有しているようですね。

>それをみて、日本で一部の評論家や学者が、「自由主義史観」と
>いう なまえで、「慰安婦」を支援する運動をしているひとたち
>は うそつきだと、いいはじめたのです。

上記の記述及びそれ以後の文章からそう判断いたしました。
ではお返事お待ちしております。


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