つぶやき会議室

つぶやきなのに、会議室です。会議室ですが、つぶやきます。

1998/06/19(23:56) from 164.124.67.145
作成者 : きんちょ (AKIZUKI@chollian.net) アクセス回数 : 79 , 行数 : 71
Re: 韓国の中学校教科書の記述
 この投稿と別に、同じスグルさんの投稿にリンクをつけたわ
たしの記事で、韓国の中学校の教科書を入手次第、しらべて報
告するとかきました。
 この記事は、その約束にしたがったものです。

 スグルさんが、最近出版された藤岡信勝氏・井沢元彦氏の共
著だという『NOといえる教科書』から引用して紹介してくださ
ったのは、つぎのようでした。

>韓国人が強制徴用され、鉱山か工場で働かされた。そして、
>強制徴兵制と学徒支援兵制度を実施した。そのため、韓国の
>青年・壮年が戦線で犠牲となった。このとき、女性も挺身隊
>という名前で日本軍の慰安婦として犠牲にされることもあっ
>た。(*中学校「国史」国定教科書から)

 では、該当する部分を、すこしまえから わたしが訳してみ
ましょう。

    日帝はこのような物的な略奪のみならず、韓国人を強
    制徴用でひっぱっていき 鉱山や工場で苦痛にみちた
    労働を強要した。そして、強制徴兵制と学徒志願兵制
    度を実施した。これにより おおくの韓国の青・壮年
    たちが各地の戦線で犠牲になった。このとき、女性ま
    でもが挺身隊という名でひっぱられていき、日本軍の
    慰安婦として犠牲になったりした。

これは、なるべく直訳にちかいかたちで、訳したものです。

 普通によめば、たいしたちがいはありませんが、これをもっ
て、スグルさんの おっしゃるように、韓国での教育が、

    徴兵・徴用を始め慰安婦までもが国家総動員法によっ
    て、日本が国家権力で直接的に狩り集めたという認識
    が定説になっています。

と結論づけようとするのであれば、最初の訳文には2点にわた
る重大な問題があると いわざるをえません。

 まず、ひとつめは、「学徒志願兵」を「学徒支援兵」と訳し
ていることです。韓国語では「志願」と「支援」は同じハング
ル表記になりますから、訳した人がうっかりしただけかもしれ
ませんが、これは歴史的に同時代に存在した呼称ですから、明
らかな誤訳でしょう。この誤訳のせいで、教科書に「志願兵」
が「強制徴兵制」とは別の概念として のせられていることを
かくす結果になっています。

 つぎに、「女性までもが挺身隊という名でひっぱられていき」
で、いったん切れている部分が、「挺身隊という名前で日本軍
の慰安婦として犠牲にされることもあった」というように き
らずに訳されているため、「挺身隊という名で」が「慰安婦と
して犠牲にされる」にまで かかっていくように訳されている
ことです。これでは、韓国の教科書が虚偽をかいているように
みせかける、意図的な誤訳といわれても、しかたがないでしょ
う。

 韓国の教科書では、「挺身隊」は、ひっぱられていくときの
名目で、その実質は「慰安婦」だという かきかたです。しか
も、最後の部分の訳しかたは 語学的に微妙なところがありま
すが、「犠牲になったりした」が おそらく妥当なところで、
挺身隊という名目でひっぱられていったのが、すべて「慰安婦」
なのではなく、勤労挺身隊などの存在への余地をのこした表現
だと いってかまわないものです。

 まえにも のべたように、「挺身隊」という名でひっぱられ
たのではない「慰安婦」が 多数存在する以上、この表現に問
題がないとは いいません。しかし、ここから、韓国の教育で
は、徴兵令・徴用令の適用と、強制連行・慰安婦の連行が同一
視され、「慰安婦」と「挺身隊」も区別されていないというの
は、無理でしょう。むしろ、この記述からも、そうでないこと
が わかるとおもいます。

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