つぶやき会議室

つぶやきなのに、会議室です。会議室ですが、つぶやきます。

1998/04/18(12:53) from 164.124.67.136
作成者 : きんちょ (AKIZUKI@chollian.net) アクセス回数 : 51 , 行数 : 54
羽鳥玲子先生の著書へのコメント  【転送】
きんちょ (AKIZUKI@chollian.net) 1998/02/22 Sun 12:25:37 (TO #5) 羽鳥玲子先生の著書へのコメント

 まず、羽鳥先生の説明は、学術的な論文として書かれたもの
ではなく、韓国人の一般学習者向けにかかけたものであること
をお断りしておきます。ですから、細かい部分で精密でない部
分があったとしても、羽鳥先生がそこに気づかれていながら、
あえて触れていないという可能性もあるのです。

 さて、その上で検討しますが、まず、羽鳥先生の説明の根幹
である次の部分だが、
 > 「そうです」の形で「そう」が使えるのは、
 >   ・A「あなたは学生ですか。」
 >    B「はい、そうです。」
 >のように、質問に「です」が含まれている場合か、
 >   ・A「一人で来ましたか。」
 >          ‖
 >    B「はい、そうです。」
 >         ^^^^
 >のように相手の質問全体に対して答える場合だけだ。

前半の『質問に「です」が含まれている場合』でも、
  ・A「あなたは元気ですか。」
   B「はい、そうです。」
という会話を考えると、不自然さがあるだろう。これを、
  ・A「あなたは病気ですか。」
   B「はい、そうです。」
と、比べると、名詞文の時[後者]と形容詞文の時[前者]
とで、許容される度合いの違いがあると思う。

 『質問に「です」が含まれている場合』ではなく、「名詞
文の場合」としたほうがよかったのではないだろうか。

 次に、後半の『相手の質問全体に対して答える場合』とい
う記述だが、これは本来、
 >   ・A「一人で来たのですか。」
 >    B「はい、そうです。」
のような場合にこそ、当てはまる。この会話での質問では、
「〜んです」が使われており、広い意味で名詞文といえるも
のである。そして、「そう」は、その「名詞」(「ん」でく
くられた節)=「質問全体」を受けていると言える。
 今の例に比べると、本にあげられている
 >   ・A「一人で来ましたか。」
 >    B「はい、そうです。」
という例は、例文自体に不自然さが残っているように、私に
は感じられる。しかし、「一人で」のところにプロミネンス
をおけば、その不自然さが減じられる。と、いうことは、
 >   ・A「(あなたが来たのは、)一人でですか。」
 >    B「はい、そうです。」
と、置き換えてみれば、会話が文法的に成立するという現象
と符合している。結局のところ、この例は、『相手の質問全
体に対して答える場合』ではなくて、『相手の質問のなかの
一部の(名詞扱いを受ける)構成要素に対して答える場合』
だったと言うべきではないだろうか。

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